2013年1月26日土曜日

黒龍酒造にて


美味しいお蕎麦をいただいた後、
「酒蔵でお酒を買いたいです」
という言葉に反対する人はいるはずがありません。
基本的なコースや行きたいところを、私が前もってピックアップしておいて、
後はその場、その場で決めながら進むのがこの3人の旅の特徴です。
もちろん、コニさん、ウメさんからリクエストが出される場合もあります。


「時間帯がよかったね」
「もう1ザルいけたよ」
「来年も絶対来よう」
などなど引き続き蕎麦を大絶賛しながら、車で少しだけ移動。
『けんぞう蕎麦』のすぐ近くに『黒龍酒造』はありました。
ここへの移動はネットで見たわずかな情報をもとに、
そんなわずかな記憶だけを頼りにしたので、
少し、ウロウロしたんだけどね。
決め手となったのは、ウメさんが
「そういえば先ほど左手にそれらしき看板がありました」
と教えてくれたから。
ウッカリすることも多いけれど、鋭いときも多い人です。




お店の前には松尾様。
これを見付ければ、そこがお酒に関する場所だと分かるはず。
分かりやすい日本の文化です。
和風の立派な建物は、京都にあってもおかしくない趣きある建物で、
代々、この地で酒を造ってきた蔵の貫禄を感じさせます。
小心者の私、1人で来たのでは、なかなか入りがたかったかも。
3人で来てよかった。





店内に飾られる古い看板。
今の酒蔵ができる前に使われていたものかな?
など、想像を掻き立ててくれます。



ディスプレイ自体もいい感じです。
建物のあちこちに使われている木は、古いものを再利用しているのかな。
建材には詳しくないのですが、
新しい木では出さない落ち着いた雰囲気を作り出している気がします。


無造作に活けられた花も、この空間に合っています。
個人的には、こういった無造作に飾られた花好きです。
花瓶は備前焼かな?
各人、それぞれ酒を選び、購入。
もしくは発送。
旅先から友人に酒を贈るウメさんは大人だな。
こんなところは真似していきたい。

2013年1月20日日曜日

おろし蕎麦の底力を知った!!

永平寺を満喫し過ぎた3人。
気が付けば、もうお昼時後半。
「おっても1時間くらいよね」
そんな風に話していたのは、一体何だったんでしょうか。
お昼はおろし蕎麦を食べよう。
幾つか調べたものと、
直感で決めたお店のお昼の営業は何時までだったかな。
このままではお昼を食いっぱぐれてしまう。
慌てて、iPhoneで調べてみるとどうやら 14時までの営業らしい。
このメンツにしては珍しく、慌てて向かいました。
さすがに、行きたいお店まで、道路標識にのっていないので、
再びiPhoneさんの出番でした。
大活躍してくださいました。
カーナビはいらないと突っぱねるけれど、
iPhoneの恩恵は受け入れる。
これってどうなんだろう。
自問自答しないわけではないんですが、
普段、使用する頻度からカーナビは必要ないだろう。
現時点での答えがそいつです。
でも、DVDを車で見られるってのもなかなか魅力的です。
積極的に購入は考えていないけれど、
買うための理由は着実にあるようです。


▼蕎麦チョイス

そんなこんなでたどり着いたのが『けんぞう蕎麦』。
永平寺近辺をはじめ、
福井県内にはたくさんおろし蕎麦をウリとするお店がありましたが
あちこちで写真を見た結果、ここに決めたわけです。
別に言う必要はないことなんですが、
食べログの点数は信用していません。
だってさぁ・・・・・・


ちょうどお昼のピークが終わり、
僕らは団体さんと入れ替わるようにお店に入りました。
お店の外観写真がないのはご愛嬌・・・撮った気でいたのになぁ・・・不思議です。
「片付けるからちょっと待ってね」
シャキシャキしたお姉さんの指示に従い、入り口で
メニューを見たり、この店を訪れた著名人のサインを見たり。
待った時間はそれほど長くなかったです。
ただ、僕らの後のお客さんは待っていたので、
本当にタイミングが良かったようです。



内はおしゃれというよりは、親戚の家に遊びに来たような気分になる雰囲気。
そのわりに、店員さんはお揃いの『I ♡ SOBA』Tシャーツ着用。
アンバランスでおもしろい。

お箸はわりあいシンプルでした。


コニさんと僕は、朝食をしっかり食べていたので、
2~3人用の五合そばを注文することに。
この選択が後々の悔みに繋がるとは・・・



▼充実薬味ってかこれも主役


注文後まず、薬味が出されました。
手前が辛味大根の絞り汁。
これに出汁醤油を混ぜ、蕎麦をいただくもよし。
辛味大根のおろしが入った出汁を直接蕎麦にかけてもよし。
その場合はネギやカツブシもいい仕事をするようす。
否応なしに期待も高まるってなもんです。
蕎麦を待てずに、辛味大根の味見をし、
「辛い!!」
って叫んだ人がいたような、いなかったような。



▼やっぱ十割っしょ


大きなザルにのせられ蕎麦は出てきました。
美味しい蕎麦って、見た目だけでも美しいんですよね。
この蕎麦が出された瞬間から
「この子らは美味しい子らや!!」
ってな確信を抱きました。
まずは蕎麦だけを数本。
うん。ツルツルの喉越し。
そして蕎麦の香りが鼻孔を満たす。
これは単純に蕎麦だけいただいても美味しいぞ。
しかし、これはおろし蕎麦。
やはり辛味大根と一緒にいただかねばと、
辛味大根を絡ませいただく。
か、辛い!!
その辛味がすーっと抜けていった後に、
蕎麦の香りがより鮮明に残る。
う、う〜ん。
(=^~^=)o  「日本酒持ってこい!!」
喉元までその言葉が出かかりました。
でもこの後も運転があるんだよな。
泣く泣く、ここは我慢。

「美味い」と「辛い」




2013年1月14日月曜日

俗物、永平寺へ


ゆっくり買い物をしたせいか、駐車場の時間はかなりギリギリでした。
駐車料金の精算をしてから車に荷物を積み込んだので間に合いましたが、
おそらく逆だとオーバーしていたな。
そんなセコイお金勘定は得意です。だって大阪人ですもの。


朝、一度だけチェックした福井の地図を思い出しながら、
車は一路、永平寺へ。
観光名所だけあって、あちこちに案内標識が出ているのがありがたいです。
迷うことなく、たどり着くことができました。
時間は11時前。永平寺前の駐車場は満車になっていたので、
ほんの少し離れた駐車場へ。
永平寺と言えば・・・
・・・
・・・
・・・

実は永平寺に関する知識は皆無だったりします。
名前自体は聞き覚えがあるものの、本当にここがその永平寺なのか。
そもそも永平寺とはどのようなお寺なのか。
知らないけれど、コニさん、ウメさんが「行ってみたい」と言うのであれば、それはきっと行く価値のある所なのだろう。
ある種の信頼だけで来たわけです。


ちなみに永平寺は

『總持寺と並ぶ日本曹洞宗の中心寺院』
                    (Wikipediaより)
らしいです。




このときは、何の知識もなかったのですが、
境内に入る前から目に飛び込んできた見事な大樹。
それを見ただけで、この場所が特別な場所であると感じられました。
ここまで見事な大樹があったのは、
屋久島に伊勢神宮、高野山に熊野三社、それらくらいでしょうか。
・・・けっこうありましたね。
空気感ではお伊勢さんが一番近いかな。




拝観料(?)を払い、寺院内へ。
まずは広間で簡単な説明を聞きます。
正直な話、この時点で、お寺自体の新しい部分が見学の中心なのかなと思って、
少しガッカリしました。説明を聞く広間自体が新しい鉄筋の建物内でしたから。
昔、七五三で訪れた荒神さんの広間に似たわりかし新しい空間。




この絵、どっかで見たことがあるよ!!
達磨大師さんだったかな。




天井に描かれたのは多種多様の花鳥図。
ここまでこってり描かれるのは、日本では珍しいのでは?
全部で230枚あるそうです。


そこから歩いて移動して、それまでの考えが、
良い意味で裏切られたことを知りました。



そこは僧侶の方々が修行し、生活される空間。
見学客がここまで入れるのか。
申し訳なくなるほど、永平寺という空間を満喫できます。





仏殿


修行の場である雲堂。
ちょうど読経されていたので、中には入らず。


3人勢ぞろいの貴重な1枚。





もっと知識があれば、違う見方ができたんだろうな。
そんなこと思いながらも、


3人目


たらふく朝食をいただいた後、
ウメさんとの合流まで1時間くらいの余裕がありました。
そこで、ほんの短い時間だけれどフリータイム。
コニさんも僕も、再度、温泉に行くあたり、
どちらも昨日の移動の疲れが残っているのでしょう。
もう若くないし、大学生時分のペースで旅することはできない。
足を思いっきりのばせるお風呂を楽しめるこの国に生まれ育ってよかったな。


時間になりチェックアウト。
少し混み合ったフロントに、
僕らと同じように少しでも長くゆっくり過ごしたい人の多さを感じました。
年齢層は高かったんですけどね。
荷物を車に積み、一路、福井駅へ。
インターネットで確認しただけで、地図も、カーナビもない。
道に迷うことも少なくないけれど、
それも旅の醍醐味の一つではないでしょうか。
道路標識を見て、
「あそこで右折?いや一つ先でもいける?」
などワイワイ言いながら、たどり着いた福井駅。
駅前の送迎用パーキングは30分以内であれば無料。
都市ではあり得ないことだけれど、少し郊外へ出れば見るサービス。
ありがたく利用させていただくことに。


初めて足を踏み入れた福井駅・・・正直なところ、予想より小さくて驚いた。
電車の到着までの間、時刻表やら代金を見てみて、
18切符でここまで来るのも楽しいかもしれないなと考えた。
来年の旅のプラン候補に入れておこう。
そしていよいよ特急サンダーバードの到着。
到着といっても、入場券を買って中に入ったわけではないので、
実際の電車は見ていないのだけれど・・・
それなりの人数が階段を降り、改札を抜けていく。
学生さんが多い。
このあたりの学生さんは特急で通学しているの???
電車の本数はそれほど多くないから、もしかするとそうかもしれないね。
そんな会話を交わしながら、ウメさんを待つ。
目の前を、次々に人が通り去り、
最後の最後に現れたウメさんはいつものよう、
はにかんだ笑顔を浮かべていた。


ウメ 「いやいや、ホント申し訳ない」
コニ 「まったくよ」

気心知れた者同士、場所が変わっても、変わらない会話が展開されます。
話したいことはたくさんあるけれど、
それは車内でもできること。
とりあえずは車へではなく、せっかく福井駅へ来たのだし、
30分間は無料なのだからと、名店街へ向かう。
これから向かう永平寺近辺にもお店はあるだろうけれど、
一昔前とは違い、最近の駅の名店街はなかなか馬鹿にできません。
まずはみんなで一周。
広くないけれど、やいのやいの言いながらなので、そこそこ時間がかかります。
日本酒を買おうとするウメさんに「これから酒蔵に寄りますから」と軽く制止しておく。
到着数分で酒を買う旅もかなり素敵だとは思うんですけどね。
個人的に欲しいなと探したのは、ソースカツ丼のソースとへしこ。
昨日、食べることができなかったソースカツ丼。
この日の昼食は行きたい店があったので、
食べることができない可能性もあったのです。
そして『ハルの店』でいただいたへしこ。あれは本当に美味しかった。
ぜひ、家でも食べてみたいと思ったのです。
結局、ヘシコは大きいサイズしかなかったので断念。
ソースカツ丼のソース。そして佃煮最中(金沢銘菓だけれど)を購入。
佃煮最中はいつもお世話になっている石黒農園と職場へのお土産。


旅先でも職場への気遣いを忘れない、大人なオレ。


(*゚∋゚)コニ  「んで、写真は?」
(・∀・)カネ  「見つからないんだな」