2016年3月6日日曜日

Take me Bangkok



今,自分はアジアにいるんだな。
ホームにはそんな光景が広がっていました。




自分もその光景に入りたい。
そう思ったのはいつの日だっただろうか。
この旅の準備をしていた時には忘れていました。
この国にたどり着いても思い出さず,
今の今まで忘れていたけれど,
記憶の片隅に残っていた。
この光景はまさに昔,憧れたものでした。
優さんには内緒で1人心震わせました。





案内表示だけではどっちにいけば分かりません。




手作り感あふれる案内の方が分かりやすいです。
それにしてもタイ語ってまったく読めないものですね。
ここまで読めないと逆におもしろくなってきます。



予定時刻を20分ほど過ぎて列車が来るとのアナウンスが入りました。
それでもそこにいる人たちの動きは緩やかで,
日本などでは失われた光景。
僕が幼い頃,ギリギリ残っていたかもしれない空気でした。




感傷を切り裂くよう,列車がホームに入ります。
日本のそれとは違い,僕らの立つホームはほぼレールと同じ高さなので,
なかなかの迫力です。
ヨーロッパ圏はこのようなホームが多いと聞きます。
日本式は韓国と香港,タイのバンコクでは見ましたが,
どんな理由で分かれているんでしょうか。
気になります。



どの車両も人でいっぱいです。
何とか乗り込んだものの,座席も埋まっているようです。
これはチャンス??




この列車,開放的な場所が多いので,
ドア付近を陣取り流れる景色を楽しむことにしました。
日本ではまずできないことですしね。


・・・しばらく楽しんだら,車掌さんに
座りなさいと車内へ戻されました。
でも,そこらの人に声をかけて,
席をつくってくれたのは有難かったです。
自転車で周ったのでそれほどでもないと思っていましたが,
座ると足腰に疲労が溜まっていたのが分かりましたから。
荷物を抱きかかえながら少しウトウトしていました。


のどかな風景が続き,
ふと気付けば,お客さんの人数もやや減ってきました。
楽しげに笑う子どもの声が背後から聞こえ,
振り向けば優さんが小さい子の相手をしていました。
楽しそうなので混ざります。
3,4歳くらいでしょうか。
人懐っこいその子にちょっかいをかけたり,変顔勝負したり,
彼は心から楽しそうにはしゃぎます。
「頭を撫でたらアカンで」
子どもの頭上には精霊が宿ると伝えられているタイでは
子どもの頭を撫でるのはご法度です。
念のために言いましたが,
微妙に慌てていたってことは,忘れていやがったな優さん。





大切なオヤツを分けてくれたり,
一緒に写真を撮ったり,
短い時間ではありましたが,
男の子とその両親と交流は楽しいものでした。
バンコクに到着し,お別れをするとき,
母親に促された男の子が,頰にキスをしてくれました。
下車のため,通路に並んでいるときも,
チラリ,チラリとこちらを振り返り笑顔を見せてくれた。
子どもかわええ。




(・∀・)優さん   「子どもかわいい!」
(・∀・)カネ    「子どもかわええ!」





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